世界の流通業でEDLPの先駆けは、米ウォルマートであることは間違いない。

 そのモデルを注入された西友もEDLPをウォルマートの傘下に入った2002年以降、徹底して取り込んだが、収益改善効果が表れていないから、EDLPといっても、それほど簡単な戦略ではないことは確かだ。

 しかし、チラシによるハイロー戦略の終焉(しゅうえん)は確実に近づいており、最近ではEDLPにかじを切るスーパーも増えている。

 例えば中部地盤のスーパーであるバロー。09年からEDLPを段階的に導入してきたが19年7月現在、18店に拡大。ホームセンターや衣料専門店でも相次いでEDLP化を図るところが増加中だ。

 国内で早くからEDLPを展開してきたオーケーは、さらに安さを打ち出すためにメーカー、卸との間の商慣習に一石を投じる仕入れ政策を打ち出した。

 従来、帳合制度といわれる取引では帳合先の卸からAというメーカーの商品を一括して仕入れるというやり方が定着してきたが、それを単品ごとに卸に見積もり合わせをしてもらう形に変更。その成否は別にして、少しでも仕入れ原価を引き下げ、安売りを徹底しようと取り組んでいる。

 オーケーの商慣習破壊の取り組みが奏功するかどうかは予断を許さない。しかし、流通業界でEDLP化が広がれば、チラシの魔力はどんどん薄くなっていく。

 チラシ特売が終わる日は、本当に競争力のあるスーパーやドラッグストアが流通での覇権を握る日になるだろう。