インテリアはライトウエイトスポーツカーであることを強烈にアピールする。インパネやフロアにアルミフレームがむき出しになっているし、MTのシフトレバーは根元のリンケージの部分が露出している。シートの調整機構は前後スライドだけ。着座位置は驚くほど低い。一般的なモノコックボディのスポーツカーとの出発点の違いを感じることができる。

 ロータスは、量産メーカーからエンジンの供給を受けるのが伝統。現在のエリーゼはトヨタ製1.8リットルにスーパーチャージャーを装着したユニットを積む。

「軽量性こそロータスの原点」

 車名のとおり最高出力は220psだが、とにかく車体が軽いのでかなりの瞬発力がある。ターボではなくスーパーチャージャーを使用した効果による扱いやすさ(=低回転域からリニアなトルクを発生)は、フットワークを満喫しようという気持ちにさせてくれる。

 ハンドリングは自在。軽量ボディのおかげで目の覚めるような身のこなしをもたらす。ノンパワーアシストのステアリングはミリ単位の正確な操舵を可能にしており、路面の感触をリニアに伝える。コーナーに入ってからはロータス伝統のしなやかなサスペンションが4輪をしっかり接地させ、生き物のような振る舞いでコーナーを脱出していく。コーナリングは、まるで路面に張りつくような感覚。あらゆる動きが他の多くのスポーツカーとは別次元である。

 エリーゼが孤高の存在になり得ているのは、「軽量性こそロータスの原点」と作り手が理解し、独創的かつ革新的な設計に挑んだ成果だろう。おそらく四半世紀後も、“とびきりのスポーツカー”として語り継がれているに違いない。エリーゼは名車である。

(CAR and DRIVER編集部 報告/森口将之 写真/小久保昭彦)

CAR and Driverロゴ