この刹那の葛藤の末に導き出されたのが“珍しい”という、第三者に「これしかない!」と思わせるほどの真言であった。こうした際の真言には他に、“変わった”“面白い”“愛嬌(あいきょう)がある”なども想定される。しかしストレートに“カッコイイ”とはなかなかいいにくい……男心とはそのようなものである。

 同窓会後の妻に「尋問」を行った夫もいたようである。

「元カレとは話したか、色っぽく歳を取っている男の同級生はいたか、私に興味がありそうなやつはいたか……みたいなことをいろいろ聞かれて、『元カレと話したよ』と答えると夫が鬼の形相で『チックショオオオ!』と。夫はよくネタでこのテンションになるんですが、半分冗談・半分本気のときに。

『(元カレは)相変わらずかっこよかった?』

『元からそんな顔がいいわけじゃなかったし、別に普通だったよ』

『……おれもそのクラスで高校生活送りたかった!』

『無理でしょ。歳が違うんだから』

『……クソオオ!』

 こうした会話を一通り終えて、その後の夫は別にへこんだり不機嫌になっている様子もないので、いいのではないかと思います」(Gさん/29歳女性)