優秀な外国人を採用した会社は成長する
山本:京都には留学生がたくさんいて、HILLTOPも、インターンを入れると6か国の外国人を受け入れています。非常に国際色が豊かな職場です。
近藤:外国人は、日本人の意識を変えてくれますよね。
山本:変えてくれます。うちにいるフランス人は、マイペースだし空気を読めないところもあるのですが(笑)、能力の発揮のしかたが日本人とはまったく違うので、すごく勉強になりますね。
近藤:日本レーザーも、中国人の正社員が5人在籍していたことがあったのです。
日本人は「横並び」で「内向き」な気質を持っていますが、中国人社員とコミュニケーションをとるようになってからは、仕事に対する意識がガラっと変わりました。
今は、外国人の正社員はいませんが、外国人留学生に対するインターンシップを実施していて、すでに8人の欧米アジアの学生が、1~3ヵ月、共に働きました。
山本:僕や近藤会長が外国人を雇用するのは、彼らが優秀だからであって、「安い労働力だから」ではありませんよね。
製造業の経営者の中には、「人手不足で猫の手も借りたいから、外国人を安く雇おう」と考えている人もいますが、それは間違いです。
近藤:今、御社のような素晴らしい会社には、必ず外国人が働いていますよね。
日本人の労働力が不足しているのなら、優秀な外国人を増やせばいい。そのことにいち早く気づいて、経営の枠組みを変えている会社が伸びている気がします。