利益誘導型の政治は
令和になっても健在

 筆者も藤木会長と同じで、当初はIRに好意的だった。が、「あの先生を当選させればオラが村にも新幹線の駅ができるぞ」というような利益誘導型の政治が続くこの国では、ダムや高速道路と同じく利権の道具にしかならないのではないかと懸念している。

 横浜市の記者発表資料には「これまでにない経済的社会的効果を想定」として、IRの訪問者数、消費額、雇用創出、自治体へ増収効果などが右肩上がりの矢印とともに記されているが、「これまでにない経済的社会的効果」がここまで顕著に出るということは、「これまでにない社会的弊害」もガツンと出てくるということをキレイサッパリ忘れている。

 そういう都合の悪い話を伏せて、儲かります、雇用も増えます、とウマイ話だけをするのは、高齢者を食い物にしたかんぽの詐欺的セールストークと変わらない。

 林市長は、藤木会長がおっしゃった「ハードパワー」に操られるのではなく、横浜市民、日本国民にとって何が得になるのかを考えて、目先の数字ではなく、未来を見据えた決断していただきたい。