韓国の理解し難い反日政策に埋め込まれた、文在寅の「真の野望」
韓国・文政権による理解し難い反日政策の裏には、文大統領が狙う意外な野望が潜んでいる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

日韓関係を正しく理解しないと
国際政治の未来予測を間違える

 以前、当連載の記事で、N国党の躍進の陰に世界的なポピュリズムが進行している影響があるという話をしました。現在進行形で起きている韓国の文在寅政権による対日批判も、「日本を批判する政治家が国民の支持を得やすい土壌がある」というポピュリズムが問題の背景にあります。

 私は未来予測の専門家としての顔も持っており、令和の時代がどのような方向に動くのかを研究していますが、ポピュリズムは今の時代を読み解く重要なキーワードの1つです。

 そうした観点から、日韓の関係がこれからどうなるのかを考えてみましょう。実はそれを考える際、もう1つ別のキーワードを意識しなければいけません。このことを理解しなければ、国際政治の未来予測を間違えてしまうでしょう。それくらい重要な要素です。

 その要素とは「権力の独裁化」です。より正確に言えば、国際政治においては、独裁的な強い権力を持つ指導者がトップにいる国が優位に立つ時代が来ているということです。そのほうが有利だから、各国の権力が独裁化に向かうという現象が世界中で起きているのです。

 もともとプーチン大統領、習近平主席など権力が集中したリーダーが率いる国の方が、国際交渉において交渉力が強いものです。しかし、独裁には危うさが伴うため、民主国家では権力を牽制する仕組みを政治制度にビルトインするのが、基本設計でした。たとえばアメリカでは、大統領に強い権力を与える一方で、それを議会が強く牽制するというのが基本構造になっています。

 しかし、それではテロ対策や大国間の駆け引きで後れをとってしまうということで、ブッシュ大統領以降、アメリカ大統領の権力はかなり強められてきた経緯があります。そもそも韓国でも、大統領の権限は非常に強くなっています。

 そうした国々に対抗するため、ドイツや日本でも権力基盤を安定させたほうがいいという力学が働き、メルケル政権、安倍政権などの長期政権が発現しています。そしてイギリスは、その流れにうまく乗れていないため混迷している。時代的に、そういうことが起きているのです。