配当利回り5%超えの
オリックス、丸紅

 次に、3期先の予想純利益で3期先予想PERを計算し、その低い順、つまり割安な順に並べてみた。 

 1位はオリックス。同社の旧社名はオリエント・リースだが、今やリース以外の不動産業や金融業などでしっかり収益をたたき出している。3期先予想PERはわずか3.46倍。19年3月期の売上高営業利益率は13.5%と、10%を超える収益力を誇る。配当利回りも5%を超えている。

 ショックアブソーバーやパワーステアリングが主力のショーワが2位。自動車産業が成熟産業としてみられているため、PERは低くなっているが、業績は堅調に推移する見通しだ。

 3位には総合商社の一角である丸紅がランクインした。総合商社は資源関連の変動リスクの大きさなどが原因で割安に評価されがちだが、丸紅の配当利回りは5%を超える。割安株としての魅力は高い。ショーワ、丸紅とも3期先のPERは4倍台前半である。

 今回は、上位30銘柄のみの掲載だが、近日中に公開予定の次回では完全版を掲載する。

【ランキングの作成方法と注釈】
・2021年7月期~22年6月期の業績予想において、アイフィスジャパンのIFISコンセンサスデータが提供され、2人以上のアナリストから業績予想がなされている企業が対象。8月20日基準の予想を利用している。前期(18年7月期~19年6月期)、今期(19年7月期~20年6月期)の決算期変更企業は除く。
・3期先予想増益率は、次々期(21年7月期~22年6月期)の予想営業利益を、前期の実績営業利益で割って算出。増益率の高い順にランキングしている。今期予想増益率も含め、実績営業損益が赤字の場合は算出していない。今期予想増益率がマイナスの企業、3期先の予想増益率が今期予想増益率を下回る企業も対象から外している。
・3期先の割安銘柄は3期先予想PERの低い順に並べている。今期予想増益率、3期先予想増益率共にプラスかつ、3期先予想増益率が今期予想増益率を下回り、今期予想PERより3期先予想PERが低い銘柄に対象を絞っている。3期先予想PERは、8月27日終値の時価総額を3期先予想純利益で割って算出している。
・業績予想はアイフィスジャパンのIFISコンセンサスデータ、予想以外の実績財務データはゼブラル提供。両ランキングとも小数第2位以下を加味している。
*アイフィスジャパン提供の業績予想データに基づく情報の転用、複製、販売等による利用の一切を固く禁じます。当該情報を利用したことに起因する利用者への損害については、いかなる場合もアイフィスジャパンは一切責任を負いません。当該情報の提供は金融商品の販売または勧誘を目的としたものではなく、投資に当たっての最終決定は利用者ご自身で行うようお願いします

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