「なんとなくお金のことが不安だ」
「若いうちにたくさん稼げるだろうか」
「どれだけ支出を切り詰めればいいんだろう」
「老後のことをどこまで考えればいいんだろう」…

そんな不安だらけのビジネスパーソンに向けて、新刊『投資家みたいに生きろ ―― 将来の不安を打ち破る人生戦略』で投資家的な解決法を示した藤野英人氏。

約30年間、ファンドマネジャーとして第一線で活躍し、7000人以上もの経営者にインタビューし、個人や企業の「成長」を見極めてきた経験を生かし、「投資家の思考」を「日々の習慣」に落とし込む方法を伝授します。

日本人はリスクをとれない民族ではない藤野英人 氏

「成長し続ける人」の共通点

長らく日本経済を停滞させてきたもの。
それは、保守や忖度を重んじ、リスクを避ける体質でした
特に、日本では高齢化問題が重しになり、どの組織でも上の世代が重要なポストに付き、新陳代謝が起きにくくなっています。

その一方で、新しいことにチャレンジする若い人たちが増えています
ベンチャー企業を立ち上げて30代で役員になって高収入を得たり、専業ブロガーやYouTuberとしてコンテンツを作って稼いだり、副業やダブルワークも当たり前になり、会社員にとらわれない働き方をする人はどんどん増えています。
彼らに共通するのは、リスクをとることで大きなリターン(成果)を得ているということです。
お金や時間を自分や会社に投じて、さらに大きな収入や多くの自分の時間を得ています。日本経済全体が停滞する中で、一部の人たちは確実に「成長」をし続けています。

この「リスクをとる」という考え方は、まさに「投資」の考え方です。
投資の世界におけるリスクとは、「得られるリターンの不確実性の度合い(振れ幅)」のことを指します。
大きなリターンを得たいのであれば、不確実性(リスク)を受け入れなくてはいけません。

しかし、多くの日本人は、変動や変化を嫌います。
できるだけリスクをとることを避けて、現状維持を好みます。だから、何かに挑戦することができずにいるのです。