「英単語」は8割でOK
と考えるのが効率的

 また、苦手というわけではないのですが、「英単語はどうやって覚えましたか」とよく聞かれるので、それも紹介しておきます。

 英単語は、2000~3000語ほどが載っている英単語帳1冊を繰り返し読み込みました。僕は『鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁』(KADOKAWA)を使っていました。これを選んだのは、限られた受験期間内に完璧に覚えられると思ったからです。

「3000語だと漏れがあるのでは?」と不安になる人もいるようですが、すべての単語を完璧に覚える必要はありません。実際の試験でわからない単語が出てきても、8割意味がわかれば英文は読み解けます。

 もし、知らない単語や熟語が問われてしまっても、ここは割り切り。「英単語帳にたまたまなかった」英単語が問われるのなんて結構なレアケースなので、石ころに偶然蹴つまずいてしまっただけだと思いましょう。

 英単語でも、100%を目指すのではなく、80%ぐらいでOKだと考えるほうが、効率的だと思います。その分、ほかの苦手教科にリソースを割いていくようにしましょう。

「見たことあるのに解けない」
が一番キツい

 もちろん、いろいろな参考書や問題集を使う方法を完全に否定するわけではありません。

 しかし、勉強時間には限りがあります。受験までに1年間あったとして、ひとつの科目にかけられる時間はせいぜい3ヵ月くらい。そこであれこれ手を出していると、本当に大事な基礎固めがおろそかになりかねません。ここは、冷静な判断が求められるところです。

 それに、中途半端にいろいろやっておくことには、意外なマイナス面があります。

 大事な試験の当日に、何がダメージになるかといったら、「この問題、どこかで見たことある」と感じながらも解けないことです。

 最初からまったく知らないのなら、「これは一部の優秀な人だけが解ける問題だな」と無視することができます。でも「見たことがある」とそうはいきません。

「どこかで見た。見たということはやっているはずだ。それなのに解けない」

 これは、ものすごい焦りを生み、その科目だけでなく、その後の試験にも悪い影響を与えてしまいます。

 中途半端にいろいろやっておくと、「どこかで見た」状態に陥りやすくなります。それよりも1冊に絞り、「見たことがある問題は完璧に解ける」状態にしておく。そのほうが、試験当日、「解ける問題」だけに集中でき、実力を発揮しやすくなります。