著書『東大生の本の「使い方」』を上梓した、元東大生協書籍部主任の重松理恵さんが、東大生の読書の実態に迫る本連載も、今回が最終回。前回と同様に、東大生が実際に読んでいる本をランキング形式で紹介する。東大生協の売上データから、東大生が「幅広い教養を身につけるために」読んでいる本を20位まで発表しよう。
「幅広い教養を身につけるため」
東大生は何を読んでいるか?
私の著書『東大生の本の「使い方」』では、東大生が実際に読んでいる本を目的別、カテゴリ別にランキング形式で紹介しています。本書の中で取り上げたランキングは全部で6ジャンルです。
「世界で活躍するための本」「スキルアップをするための本」「最新のトレンドを追うための本」「幅広い教養を身につけるための本」という4つの目的別分類に、「東大本」と「新書」の2つのカテゴリを加え、各ランキングごとにベスト20を載せています。
前回に続いて、今回も本書からの抜粋で、東大生が「幅広い教養を身につけるため」に読んでいる本を、ランキング形式で紹介しようと思います。
調査の概要は前回ご説明した通り、本郷キャンパスにある東大生協本郷書籍部の、2010年4月から17年3月までの7年間分のデータをもとに集計しています(条件を揃えるため、7年間の累積売上冊数ではなく、もっとも売れた年の冊数順にランク付け)。すべて単行本の集計結果で、同じタイトルの文庫版は除外しています。
ではさっそく、東大生が「幅広い教養を身につけるため」に読んでいる本トップ20を紹介しましょう。
まずは1位からです。