米シェール業界幹部が先行きについて話す際の言葉に変化が生じている。背景には、優先課題が成長重視から、幻滅を強める投資家に対する利益還元へとシフトしていることがありそうだ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は今回、金融調査会社センティエオの協力を受け、米シェール企業40社による決算後の電話会見記録を分析。その結果、業界のバズワードが2015年以降、大幅に変化していることが判明した。業界幹部はかつて生産「増強」を約束していたが、足元では「フリーキャッシュフロー」創出を投資家に確約するケースが増えている。センティエオの分析責任者、ニック・メイジング氏は「経営陣の発言を数値化すると(中略)現在の事業の優先課題がどこにあるかが分かる:投資家は生産拡大を想定するのか、もしくは財務規律をようやく確認できるかだ」と語る。