【フランクフルト】欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁は8年の任期を強力な刺激策で締めくくりたいと望んでいる。これに対し、緩和措置は尻すぼみになるかもしれないと不安視する声も出ている。  10月31日に退任するドラギ氏は、貿易を巡る緊張で揺らぐユーロ圏の景気押し上げを目指し、最後の一押しとなる大規模な金融緩和を計画していることを示唆した。  だが、これに反対する声が強まり、ECB理事会メンバー25人の中でも否定的な姿勢が広がっている。