ラーメンのスープを全部飲んでも太らないワケ

 そして、こうした複雑なことを書いた後で大変に素朴なオチがつくのだが、インタビューのために牧田先生を訪問した際、私の姿をひとめ見て「実践して、本当にダイエットの効果が出ている、『生きた証拠』ですね」と喜んでいただけたのはうれしかった。

 確かに、減量には成功しているし、そのために別段不健康になっているわけでもない

 「俺が法律だ」と言うかのごとく、「俺がエビデンスだ」などとはとても言えないが、「生きた1サンプル」を名乗るくらいは問題あるまい。

 よって、先のコメントにお答えするとすれば、このようになるだろう。

 「貴君はラーメンのスープを飲んで太ったかもしれないが、私はやせたのだ」と。

 あと、「その理由をいろいろ探してみても、今のところ、糖質制限していることくらいしか思い当たることがないのだ」とも。医師でも、専門家でもなく、取材しかできないライターに言えるのは、そのくらいだ。

 なお、ラーメンのスープに太るイメージがつきまとうのは脂が浮いていることにその理由があるのではないだろうか。

 そこらへんを考えるヒントとして、『医者が教える食事術 最強の教科書』「脂肪は食べ過ぎると便に出てしまい、案外、体内に残りません。一方で、糖質は100%吸収されます」という記述があるのを指摘しておこう。また、第2弾には「何度説明しても、なかなか理解してもらえないのが『太る原因は脂肪の摂り過ぎではない』ということ」だという先生の嘆きも垣間見える。

 私に反省すべき点があるとすれば、ラーメンスープには塩分が多いので、少なくとも連日食べるようなものではない、というところだろう。「たまには好きなものを食べなければ、生きる甲斐がない、ダイエットも続かない」という話の「たまには」をいつのまにか「いつでも」にしないように気をつけていきたい。実は、いただいたメッセージもそういうところを指摘しておられたのかもしれない。