米ネット小売り大手アマゾン・ドット・コムが、収益性の高い商品をより目立つところに配置するよう、検索システムに変更を加えていたことが、内情に詳しい複数の関係社の話から分かった。自社ブランド商品の優遇につながりかねず、システム変更を巡っては社内でも意見が割れていたようだ。関係筋によると、アマゾンは昨年終盤、商品表示を管理する極秘のアルゴリズムを最適化し、従来のように最も適切かつ売れ筋商品を中心に表示するのではなく、アマゾンにとって利益が大きい商品についても、目立つところに表示されるよう修正した。変更に至るまでには、小売り事業を担当するシアトル本社の幹部と、変更に反対するカリフォルニア州パロアルトの「A9」と呼ばれる検索チームが数年にわたり、対立していたもようだ。アマゾンは変更について公表していない。