低金利の長期化に潜む中央銀行が経験する「未知のリスク」
Photo:PIXTA

 米国をはじめ主要国の中央銀行が再び、金融緩和にかじを切り替え始めたが、すでに長期金利は世界的に大幅に低下している。

 10年国債利回りは、欧州や日本ではマイナス圏に深く沈み、名目成長率が4~5%の米国でも1%台という異常な水準だ。

 世界経済に貿易摩擦などの不透明感があるとはいえ、米国の景気拡大は史上最長の11年目に入っており、株価も最高値圏にある。日本も現在の景気拡張局面は、暫定的ながら戦後最長となっている。主要先進国の経済や雇用に大きな問題はなく、ましてやデフレでも金融危機でもない。

 それなのに、金利だけが異常に低いのはなぜなのか。

 そして、そこには中央銀行が歴史上初めて経験するといっていい「未知のリスク」が潜んでいる。

物価へのこだわりがもたらす
いつ果てるともない超低利

 先進国の低金利が長期化している理由は、基本的に3つある。