欧州も緩和転換 、本格化する「トランプvs中央銀行」の“通貨攻防
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 米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げに続いて欧州中央銀行(ECB)が12日、3年半ぶりの利下げや、昨年末に終了した資産買入れなどによる量的緩和策の再開を決めた。

 FRBも週明けに追加利下げを決める見通しで、主要国の中央銀行が金融緩和で再び、動き出した。

ECB、量的緩和再開
FRBも追加利下げの見通し

 各国中央銀行に一転、緩和へと舵を切らせたのは、来年の大統領選の「再選第一」のトランプ大統領だ。

 自ら仕掛けた米中貿易戦争やイラン制裁によって世界経済に不透明感が強まるなか、輸出に有利な「ドル安」を求め、また関税引き上げの米経済への影響を緩和する狙いで、FRBに利下げ圧力をかけ続けている。

 ECBや日本銀行も、ユーロ高や円高が進むことを恐れて緩和に向かわざるを得なくなった。トランプ流に各国中央銀行が振り回される構図だ。