女性特有の悩みは
男性には相談しにくい

 今年から社外メンター制度を導入した、大手生保のマニュライフ生命保険に聞いてみた。同社では、現在20名の女性社員がこの制度を利用している。

「当社には、女性社員のエンゲージメント向上を目的とした委員会があります。そのメンバーから、社外メンターを検討してほしいとの声が上がったのがきっかけです。社内のメンター制度は以前からありましたが、社内の人には話しにくいこともあるという意見がありました」(マニュライフ生命保険人事部)

 20名の枠で募集したところ、定員を上回る希望者があった。外部の人ならば相談しやすい、業界や職種・年齢が違う人と話をしてみたい、こんな動機が多かった。

 同社でマネージャーという要職に就いている40代女性社員のAさんも、社外メンター制度を利用している一人だ。大学卒業後、大手企業で経験を積んできたが、今後のキャリア形成に関して悩みを抱えている。

「入社時に、男性の上司が社内メンターになり、いろいろと相談に乗ってもらいました。業務へのアドバイスは役に立ち感謝していますが、女性には女性特有の事情や悩みがあります。それらに関しては、なかなか相談しにくい状況でした。それで、社外メンター制度に応募したのです。メンターさんは人生経験が豊富な女性でして、話していくうちに自分の問題が徐々に見えてきました。アドバイスだけというより、いろんな質問を通して、私自身が答えに気づくようにセッションを組み立ててくださいました」(Aさん)

 その結果、Aさんは従来の視点を変えることができ、自身を見つめ直すことができたという。

「自分の良いところを伸ばしていけばいいんだと気づいて、ラクになりました。心のモヤモヤが晴れて、前に進んでいけるようになりました。メンターさんに感謝しています」