ハンガーの使い分けには
向き・不向きがある

 ここまで読んできて「衣類に合うか、自分に合うかを見極めて、さまざまな機能のハンガーをクローゼットの中で使い分けていくのが正解だな」と考えた人もいるかもしれませんが、ここにも落とし穴があります。

 複数の種類のハンガー、本当に管理できますか…?

 例えば、衣類を取り出した後、空のハンガーをそのままクローゼットの中に残していくタイプの人は、クローゼットに衣類の掛かっているハンガーと掛かっていないハンガーが混在するようになります。そういう人は、しまうときにも空いているハンガーをランダムに取り出して使いがち。次第にさまざまな種類のハンガーがごちゃまぜに並び、かつ衣類はかかっていたり、いなかったりという管理不能の状態に陥っていきます。

 複数種類のハンガーを使いこなす場合、「空のハンガーを入れるバスケット」などの中継基地を作って、クローゼット内でハンガーが迷子にならないようにしたいものです。

 こうした方法が面倒だなと感じるようであれば、無理に複数の種類を買って試す必要はないと思います。まずは、使ってみたい1種類のハンガーで「出したら戻す」のサイクルをつかむことを目指しましょう。

 かつて私がサポートした女性は「身内に勧められて、数種類の高機能ハンガーを揃えたものの使いこなせず困っている」というのがお悩みでしたが、検討の結果、使うハンガーはクリーニングについてくるシンプルな1種類に絞りました。「これならわたしでもできる…!」とうれしそうにしていたのが忘れられません。この方法は間違っている、と指摘することは誰にもできません。なぜなら、それは彼女のクローゼットだからです。

 今回は、ハンガー選びについてお伝えしました。「衣類にとってベストな保管方法」は確かにありますが、自分の習慣に無理なくなじむ方法もぜひ考慮してください。みなさんのクローゼット、使い勝手の正解はみなさん自身が決めていいのです。

(家族の片づけコンサルタント sea<しー>)