片づけが苦手な人こそ
「やらないこと」を増やすべき
スーパーやコンビニで使われているレジ袋に有料化の動きがあることをご存じでしょうか。早ければ、政府は来年4月から有料化を義務付ける方針のようですが、それを意識して、これまで以上に「できるだけ取っておきたい」と考える人も増えそうですね。
整理収納サポートの仕事でお宅に伺うと、収納の奥から折りたたまれたレジ袋が大量に出てくることがよくあります。大きめのレジ袋にたくさん詰められていたり、あちこちからバラバラと現れたり、状況はさまざまです。場所としては、もちろんキッチンが多いのですが、意外に納戸やクローゼットまわりでもよく見かけます。
残念ながら、そういったものは長い間放置されている間にホコリですすけてしまっていて、もはや使えなくなっていることがほとんど。「どうしますか…?」とお尋ねすると「…捨てます」とみなさん苦笑いされるのがお決まりのパターンです。
なぜ、このような状態に陥ってしまうのでしょうか?それはおそらく「たたんで取っておく」という手段にとらわれて、レジ袋を保管する目的を見失っているからです。
片づけで挫折を繰り返す人に多いのが、同じように「目的がぼやけたまま手段(=やること)に走る」という行動です。その結果、片づけのタスクだけが増え、大変な割に効果が薄いというつらい状況に陥ってしまいます。
片づけが苦手な人に本当に必要なのは、逆の努力。「やらない」を増やすことです。
今回はその1つとして「たたむのをやめる」ことを提案します。もちろん、今のままの状態でたたむのをサボるだけではすぐに散らかってしまいます。目的に応じた「たたまない収納術」の考え方と具体的な収納の方法を紹介します。