米連邦準備制度理事会(FRB)当局者2人は20日、今週の連邦公開市場委員会(FOMC)でなぜ25ベーシスポイント(bp)の利下げ決定に反対したのか、その理由をそれぞれ説明した。セントルイス地区連銀のジェームズ・ブラード総裁は、25bpより大幅な利下げが望ましいとの立場から反対票を投じたと指摘。一方で、ボストン地区連銀のエリック・ローゼングレン総裁は、利下げは現在の状況では正当化できず、金融の不安定化を招く恐れがあると述べた。ブラード氏は発表文で「この時点でフェデラルファンド(FF)金利の目標レンジを50bp引き下げていれば、下振れリスクの高まりに伴う景気の鈍化やインフレ見通しの一段の低下に対する保険になっていただろう」と述べた。