小売り最大手ウォルマートは20日、米国内店舗で全ての電子たばこの販売を打ち切ることを明らかにした。ホワイトハウスが大半の風味の電子たばこを販売禁止にする計画を打ち出したため規制面の不確実性が強まったことを理由に挙げた。ウォルマートは現在、最大手ジュール・ラブズの電子たばこや「Njoy」「Blu」などのブランドを取り扱っているが、在庫がなくなり次第、販売を終了する。ウォルマートの広報担当者は「連邦、州、地方の規制がますます複雑になっている。当社は電子たばこを巡る不確実性を踏まえて、ウォルマートとサムズクラブの米国店舗で電子たばこの販売を打ち切る予定だ」と述べた。ウォルマートは5月に全店舗でたばこの購入を認める年齢を21歳以上に引き上げたほか、フルーツ風味の電子たばこの販売を打ち切ると表明していた。背景には子どもや10代の若者の間でまん延する電子たばこの利用を抑制しようとする当局の圧力がある。これまでに電子たばこの喫煙が原因とみられる肺疾患や死亡例も報告されている。