軽症はスイッチOTCで?
健保連の提言が波紋

 花粉症治療といえば、先日「花粉症治療薬を保険適用外へ」という健康保険組合連合会(健保連)の政策提言が話題になった。

 提言はレセプト(医療費の明細)解析に基づいて行われた。それによると、花粉症治療薬の薬剤費のうち、OTC(市販薬)と同じ有効成分の類似薬が占める割合はおよそ1割で、このうち1処方につき1分類のみの割合(つまり一種類の薬しか出さない処方)がおよそ9割を占めるという。

 花粉症治療の診療ガイドラインをみると、1処方につき、1分類のみの処方を推奨しているのは初期治療や軽症のケースだ。健保連の推測では、これに該当する人の一部は、すでにOTCによるセルフメディケーションを実行しているため、整合性を図る意味でも保険適用から外すべきだというのだ。

 さらに1処方・2分類以上(OTC類似薬を含む)などのケースは、OTC類似薬を保険適用外にするか、もしくはOTC類似薬の患者自己負担率を3割から7割に引き上げるよう提言している。

 仮に1処方・1分類のケースが保険適用外になれば年間36億円、さらにOTC類似薬全てについて7割負担を実現した場合は同239億円、10割負担で同597億円の薬剤費削減効果が見込めるらしい。

 ちなみに、薬剤費以外の初診料、再診料、検査費用などの診療報酬については「保険外併用療養費」として、3割負担が継続される前提で試算が行われている。いわゆる混合診療になるわけだ(ネットではここを誤解して、花粉症は自由診療になるんだ!全額自分が負担しろってこと?ひどい!と反射的なコメントが少なくなかった)。