しまむら自体、店舗という有限の空間で、商品を探し出すことに楽しみがある。価格を含め、自分にとって価値のある商品ならば、店に来たことを満足させてくれる効果があるのも事実だ。いわば、ドンキのように来店してワクワク感が湧き上がるタイプの店だ。

 それをネットという空間に商品を閉じ込め、臨場感のない世界で価値ある商品を探し当てても、喜びは低いだろう。

 ゾゾタウンに出店した際も、ゾゾタウンというバスに、しまむらという多彩な品が乗ったバスが乗っかるようなものという指摘もあったが、たとえ自社のサイトを構築しても、しまむらの魅力は出しにくいだろう。

 100円均一ショップはネット通販に力を入れない。もちろん、商品単価と配送コストと考えたらネットは到底割に合わないビジネスだからだ。

 ネット通販市場は確実に広がっていく。

 しかし、店の存在意義はこれまで見てきたように、第一義的には商品や品ぞろえであることは間違いないし、さらに商品を演出する店の仕掛けづくり、存在意義を見いだすことが必要になる。