会社の飲み会で終電を逃し
酔っ払ったまま
なんとなく走り出してみた
『体が若返る10の生活習慣』という中野ジェームズさんの著作を手がけていた2008年のこと。
ある日の部署の飲み会で大騒ぎして深酒した末に午前様となり、自宅の最寄り駅の1つ手前の駅に最終電車が終着してしまいました。
ひと駅前ですからタクシーに乗ってもいいのですが、なんとなく走り出してしまったのです。
いまとなっては酔っ払っているのに走り出した理由など忘れてしまいましたが、中野ジェームズさんとお仕事をご一緒していたことでインスパイアされた何かが、そのときに噴出したのだと思います。
けっこう酔っ払った状態で深夜の路上を走るのですから、とても危険な行為。
本来、中野ジェームズさんからは叱られることなのですが、それはさておき、肩掛けカバンが揺れないように小脇に抱えながら、ヨタヨタと走り続けました。
すると、自宅まで2kmほどを走りきってしまったのです。
マラソン大会に出るようになったいまでは、2kmなんてたいした距離ではないのですが、そのときは走りきったことで、かなり久々に爽快感のようなものを得ました。
これがきっかけとなり、翌日から会社帰りに1つ手前の駅で降り、仕事着・仕事靴のまま、雨の日も風の日も、自宅まで2km走って帰る日が続きました。
自宅へ到着したら、汗だくでビチョビチョのまま風呂場へ直行。
汗を流して、風呂上がりに1杯のウーロンハイを飲むことが至福のルーティンとなったのです。
走った後の1杯の美味さにハマり、2kmの自宅ランを一生続けようと思うようになりました。
でも、しばらくすると2kmではもの足りなくなり、ちょっとずつ距離が延びていきました。
すると、体重がどんどん落ちてきたのです。
一気に痩せたので、それまで着ていた洋服やスーツがすべてダボダボになり、大量処分。
職場の同僚や仕事でご一緒する人たちからは、「カラダ、大丈夫?」と真顔で心配されました。
病気にでもなったのかと心配されたのです。
そんな心配とは裏腹に、会社の健康診断では数値がみるみる改善していきました。