おそらく本稿を読んでいるあなたは、本を読む習慣をお持ちなのでしょう。しかし、読書習慣があっても、たくさんの本を読むとなると、容易ではないと考えてしまうのではないでしょうか。

 しかし、読み方の工夫次第で、1日1冊の読書は可能となります。

「自分には合わない」と思ったら
読み始めていても途中でやめる

 1日1冊以上といっても、自分の趣味の本、文芸書は別です。詩集や文学小説は、味わって読まなければ意味がないと思いますが、ビジネス書は1日もあれば十分でしょう。とくにノウハウ本は2~3時間で読めます。

 本を手にしたとき、まず私は、一度全体をざっと読みます。読むというより、その本を読むかどうかを決めるという感じに近いかもしれません。

 タイトルに惹かれたものの、ざっと目を通すと、自分が読みたい内容とは違うと感じることもあります。難解すぎて、何を言っているのかわからない本もあります。そういう本を無理に読む必要はありません。

 この段階で、(1)今すぐ読む本、(2)後で読む本、(3)後でじっくり読む本、(4)読むに値しない本を分類します。

 (3)の「後でじっくり読む本」については、最近は本の回転が速く、書店に並んでいる本があっという間に姿を消してしまうので、「必要になったら買おう」と悠長なことを言っていられないためです。買うだけ買って、手元に置くことが必要です。

 私は、「自分には合わないな」と思ったら、たとえ読み始めていても途中でやめます。自分に必要のない本を読むほどの時間はないので、さっさと別の本に切り替えます。

 これをできない人は多く、「せっかく買ったから」「せっかく読み始めたから」とダラダラと読み続けてしまうようです。

 しかし、「時は金なり」という言葉もあるように、ムダなことに時間を費やすのは、お金のムダづかいと同じです。

「ここに出ている統計の数字は使えるけど、ほかの部分はいらないな」と思うこともあります。同じ著者の場合、ほかの本にも同じ内容が重複して書かれていることもあります。そういう本は、必要なデータや情報だけをインプットすればよいのです。不必要な情報まで読む必要はありません。

 そうやってパラパラと本をめくりながら、インプットする箇所をあらかじめ決めてしまうのです。そうすれば、読む時間を短くできます。