私はさらに、「飛ばし読み」や本の後ろから読む「逆さ読み」など、さまざまな読書法を駆使しています。

 また、英会話のヒアリングの練習と同じように、週末に数時間かけてまとめて読むより、毎日少しずつでも読んだほうが、たくさんの本を読めるようになるでしょう。

 読書法には、その方法で内容を確実にインプットすることができるか、という視点が重要なのです。

すべてを読まなくても
内容は十分理解できる

 私の場合、斜め読みは自然と身についたスキルなので、言語化するのは難しいのが正直なところですが、具体的にどうやっているのか考えていきます。

 まず、斜め読みを実践するには、どんな情報が必要なのかを明確にしておかなければなりません。

 上司との関係がうまくいっていないので、それを解決したいと思ったとします。

「ダメな上司との付き合い方」といった、そのものずばりのタイトルの本も多いので、そういう本を選ぶのが手っ取り早いでしょう。

 ただし、そういう本に出てくる話は、すべて参考になるとは限りませんし、すべてに共感できるわけでもありません。

 こういうときは、いろいろな本から、自分に役立ちそうな項目だけを選んで読めばいいのです。アウトプットできそうなところを選んで実践するのなら、十分その本を理解したことになります。

 パラパラとページをめくりながら、「ここは参考になる」「これは必要ない」と取捨選択をして、必要なところだけに目を通します。この方法なら、1冊読むのにそれほど時間はかかりません。

 こうして多くの本に当たっているうちに、自分に合った本を見つけるのがうまくなってきます。

 この辺にこんなことが出ていそうだとか、このあたりに必要な情報がありそうだなと勘が働くようになってきます。本選びに「鼻が利く」ようになるのです。

 また、多くの本に当たっていると、「この前読んだ本にこんないい言葉が出ていたな」「このグラフは以前読んだ本でも見たことがあるな」ということがすぐにわかり、自分に必要な情報かどうかの手がかりを得ることができます。

 斜め読みがいいか、精読がいいかは、しばしば議論の対象になりますが、本に合わせて両方必要だというのが私の持論です。小説は筋を追わなければいけないため、精読でないと楽しさを味わえないでしょう。その使い分けは自然と身につくもので、両方のやり方を知っているに越したことはないと思います。