マイクロソフトは、ハードウエアで野心を膨らませ、多少のリスクを取れる段階まで進化した。同社は2日、「Surface(サーフェス)」シリーズの折り畳み式2画面スマートフォン「Duo(デュオ)」をはじめとする新製品を発表した。マイクロソフトはこれまでにもスマホ市場に進出したことがある。2010年には「Kin(キン)」を発売したが短命に終わり、13年には「Lumia(ルミア)」を開発したノキアのスマホ事業を70億ドルで買収した。こうした動きはマイクロソフトにとって大きな賭けだった。当時の同社はモバイル革命から完全に取り残されていたため、相手にされなくなる定めだった――ハイテク会社にとっては死ぬよりつらい運命だ。