米国とユーロ圏の購買担当者への調査で、サービス業の活動鈍化が鮮明になっている。製造業の減速が他の分野にも広がりつつあることを示す動きだ。世界的な減速の兆しが改めて浮き彫りとなる中、今週になって資産価格の下落に拍車がかかり、中央銀行によるさらなる成長支援措置への期待が高まっている。米国ではサービス業の活動を測る2つの指標が成長を示す数字となったものの、指数は低下した。9月の米供給管理協会(ISM)非製造業購買担当者指数は52.6と、前月の56.4 から低下し、2016年8月以来の低水準となった。一方、IHSマークイットが発表した9月のサービス業指数は50.9だった。いずれの指数も50を上回れば活動の拡大、下回れば縮小を示唆する。