香港の反政府デモを巡り、中国政府の批判にさらされる米企業にアップルが加わった。アップルはデモ参加者が警察の動きを追跡できる地図アプリを承認し、中国の国営メディアや市民の強い反発を招いた。中国での認知度が最も高い米ブランドの1つであるアップルは、生産や販売で中国に大きく依存している。アプリを承認したことで激しい批判が巻き起こり、デモへの支持を示す動きだと非難されている。この地図アプリ「HKmap.live」は警察官を犬の絵文字で表示するが、「犬」はデモ参加者の間で警察官の蔑称として浸透している。アプリに批判的な向きは、デモ参加者が犯罪を行ったり逮捕を逃れたりするのを助長するものだと指摘している。共産党機関紙「人民日報」は8日、「そのような有害なソフトウエア」は中国の人々の心情を害するとし、アップルを強く非難。「アップルは他の企業と同様に、善悪をわきまえ、中国と香港が良好な状況でなければ同社の市場が一段と有望かつ大規模となり得ないと理解することができるはずだ」と述べた。
中国がアップル非難、香港警察の活動追跡アプリ承認で
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