米下院情報委員会のアダム・シフ委員長(民主、カリフォルニア州)は数年にわたり共和党から非難されてきた。2016年米大統領選でトランプ陣営がロシアと関わっていた疑惑を巡り、議会でその調査の指揮を執ったことが発端だ。だがトランプ政権が議会への提出を拒んだ内部告発者の告発文書を開示させ、先月の弾劾調査開始へとつなげたことで、同氏は多くの民主党議員から英雄視される一方、共和党からは最大の敵とみなされるようになり、知名度は全国規模に広がった。トランプ氏はシフ氏をうそつきや詐欺師などと呼んでおり、トランプ氏の個人弁護士も同氏を訴えると脅す。また下院の共和党議員はシフ氏が議会を侮辱したとする決議の採決を求めている。