恒例のプレシーズン試合のため2017年に上海を訪れたプロバスケットボール協会(NBA)のコミッショナー、アダム・シルバー氏には祝うべき理由があった。シルバー氏にとって、NBAの元スター選手、姚明(ヤオ・ミン)氏が中国バスケットボール協会(CBA)の会長に就任してから、初の訪中だったからだ。「われわれは大喜びした」。シルバー氏は当時、その理由をこう語っている。「われわれは個人的に非常に親しい関係を築いており、彼は中国におけるNBAのビジネス開拓で緊密に連携できる相手だ」シルバー氏が昨年、上海に戻った際には、姚氏とさらに多くの時間を過ごした。シルバー氏は中国バスケットボール界で最も「目立つ」存在である姚氏を称賛し、会長就任1年の働きぶりを振り返り「Aプラス」の評価を与えた。NBAに対する中国人の熱狂ぶりが、米中関係の改善に寄与することを望んでいると認めたほどだ。
中国とNBAの板挟み、「世界最長身」仲介役の苦悩
中国とNBAの関係修復で重要な役割を果たす姚氏
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