フランスの自動車大手ルノーは11日の取締役会でティエリー・ボロレ最高経営責任者(CEO)の即時解任を決めた。カルロス・ゴーン前会長が敷いた体制を刷新し、アライアンスを組む日産自動車との関係修復を目指す。ジャンドミニク・セナール会長によれば、18人の取締役のうち3人は投票を棄権したが、残り全員が解任に賛成票を投じた。ボロレ氏は辞任を拒否していた。セナール会長は「これを違う形で行いたかった」と述べた。ボロレ氏はコメントに応じていない。ボロレ氏の解任は、ゴーン被告がルノーと日産のトップを務めていた時代に側近だった幹部を一掃する取り組みの一環だ。日産も先月、長年ゴーン被告の右腕だった西川広人社長兼CEOを事実上解任している。