総予測2026Photo:PIXTA

2025年の外食業界は、スシローの上海上陸や鳥貴族の中国本土初出店など、コロナ禍から回復し海外展開に力を入れる企業が増えた。26年は中国本土への出店がさらに加速することになりそうだ。特集『総予測2026』の本稿では、外食各社が中国へ視線を向ける理由とリスクに迫る。(ダイヤモンド編集部 大日結貴)

国内市場飽和により海外へ
外食業界で中国出店がトレンドに

 2025年も好調の外食業界。過去最高の売上高や利益をたたき出す企業も多かった。

 もっとも国内市場に目を向ければ、人口減少による市場縮小が続き、閉塞感が漂う。そこで、各社が力を入れているのが海外進出だ。とりわけ中国市場への攻勢を強める動きが鮮明になっている。新型コロナウイルス感染拡大からの回復で得たキャッシュを、惜しげもなく中国進出に投下する腹積もりだ。

 中国本土には既に「サイゼリヤ」や「すき家」、「吉野家」といった先行組が、日本生まれの味やサービスを武器にそれぞれ400店舗以上の出店を果たしている。しかし、26年に中国進出する外食企業は、先行組とは全く違う武器で勝負しようとしている。

他業界では「チャイナ・プラス・ワン」の動きや、中国での景気減退を懸念した撤退が相次いでいる中で、なぜ外食各社は海外進出国を中国に定めたのか。次ページで、その理由を解説する。