ウクライナ全土で14日、ロシアとの対立解消を目指すウォロデミル・ゼレンスキー大統領の計画に反対する大規模な抗議デモが行われた。ゼレンスキー氏は新ロシア派が支配する東部地域について、軍部隊を撤収させ、選挙を実施する方針を示している。デモ参加者らは、政治経験が未熟なゼレンスキー大統領が、同国の領土を奪おうとしてるロシアのプーチン大統領に出し抜かれるのではないかと懸念している。ウクライナ東部ドンバス地方での5年間にわたる紛争でこれまでに約1万3000人が死亡している。ウクライナ国家警備隊アゾフ連隊の隊員は「プーチンはウクライナをだましてウクライナを征服しようとしていると思う」とし、「ゼレンスキー大統領にはもっと軍を信用し、軍にはこの国を守る能力があると信じてほしい」と語った。