そこから、押し問答が始まりました。旅行客が聞きたかったのは「この切符をどうすればいいのか」ということで、そのためだけに短い日本旅行の合間に1時間も行列に並んだのです。親切な日本人に「切符に関することを尋ねるには、この列に並ぶんだ」と教えてもらって並んだ末に、「この窓口ではありません」と駅員に説明されれば、温厚な外国人でも頭にくることでしょう。

 それで言い争いがあって、外国人は一度立ち去りました。しかし、結局戻ってきて、すでに別の人の対応が始まっていた元いた窓口で、後ろから何かを質問しました。そこで再び言い争いがあり、結局首を横に振りながらその場を立ち去っていったのです。

JRの「独自ルール」で
乗車日時の変更に一苦労

 これは私にも経験があることですが、JRの切符には色々な種類があります。あるとき講演で地方へ日帰り出張する際、諸事情により講演日が1日ずれたことがありました。もともと初日に予定していた私の講演が、他の出演者の都合で最終日にずれてしまったのです。

 そのため、主催者から送られていた新幹線の切符を変更しようとしたのですが、JRの「独自ルール」のため、苦労した記憶があります。(1)もともと乗るはずだった列車が出発する日時よりも前に変更しなければ、指定券は無効になってしまう、(2)指定券の変更は1回だけしかできない、というルールです。

「行き」の切符を変更するには新しい予定に合わせればよいのですが、問題は「帰り」でした。講演後、主催者側との簡単な懇親会が企画されていたため、それが終わってかの地を離れることになっていたのですが、講演日が変わってしまったため、懇親会が何時になるのかその段階ではわからなくなってしまった。でも現地に行く前に変更しないと、切符が無効になってしまうというわけです。