米議会下院は16日、ドナルド・トランプ米大統領が決めたシリア北部からの米軍撤収に反対する決議案を可決したが、この投票は見ものだった。激しい党派心が目立つ時代にあって、決議案は賛成354反対60で支持された。民主党の票が225対0だったことにさほど驚きはない。だが共和党でも129対60と、非難決議を支持する議員が反対を表明した議員の2倍超に達した。その中には、ケビン・マッカーシー下院院内総務、スティーブ・スカリス下院院内幹事、リズ・チェイニー共和党会議議長もいた。下院軍事委員会の元委員長マック・ソーンベリー議員、下院外交委員会で共和党トップのマイケル・マッコール議員、海兵隊出身の新進気鋭マイケル・ギャラガー議員もトランプ氏に反対した。この票差から、上院の採決でも同様の過半数が見込まれる。