米最大の売上高を誇るアパレルブランド「Old Navy」(写真)が12日、ついに日本に上陸した。米ギャップ社が展開するカジュアルブランドの一つで、価格は「Gap」ブランドよりも安く、ヤングファミリー向けの品ぞろえが特徴だ。日本でのGap店舗数は141店舗まで増えたものの、最近は足踏み状態だった。世界でGap以上の売上高を誇り、1000店舗を展開する「秘蔵っ子」のOld Navyの日本投入は、果たして吉と出るのだろうか。
「初日は800人の行列ができるほど盛況だった。土日にも入場規制をかけている」。
Old Navyの日本1号店は、東京・お台場のショッピングモール、ダイバーシティ東京に出店された。オープン記念で発売した日本限定デザインのTシャツは500円と低価格だったこともあり、3日間でほとんど売りつくしてしまうという人気ぶり。順調な出だしだったようだ。
ポップでファッショナブルなアメリカンカジュアルを安価に販売するというのがコンセプトだ。ブランドカラーは青、緑、黄色。メーンターゲットは「家族みんなのお買い物をする忙しいお母さん」だという。床面積の約4割は、赤ちゃんを含む子どもの洋服にあてており、子ども、自分、夫の洋服を1ヵ所で買える。キッズコーナーには潜水艦をかたどった陳列棚を置くなど、テーマパークのような楽しさがある。1号店の広さは933平方メートルと、SPA(製造小売業)としてはやや小ぶりな店舗だ。米国での標準的な広さは1500平方メートルであるため、ヨガなどを行う時に着る「アクティブ」ラインなど、置ききれなかったアイテムもあるので、今後の大型店舗の出店が楽しみなところだ。
今回のオープンで注目を引いたのが価格だ。実はGapが日本で頭打ちになっている理由は、日米の価格差にあると言われる。日本の価格は米国の約2倍と言われる。日本仕様の商品があるため単純比較できないが、価格差が大きいことは消費者に知られており、そのためセールで割り引かれないと買わないという消費者もいた。
では、日本のOld Navyの価格はどうなったのか。