ドナルド・トランプ米大統領がシリア北東部からの米軍撤退後も、米兵数百人を引き続き現地に駐留させることを検討している。米政府当局者らが20日に明らかにした。その主な任務はバッシャール・アサド政権やロシア軍による油田の制圧阻止だが、クルド人勢力が実行支配する同地域で過激派組織「イスラム国(IS)」との戦闘の足場を維持することにもなる。少数の兵士を駐留させる案は、シリアからの米軍完全撤退に強く反対したリンゼー・グラム上院議員(共和、サウスカロライナ州)が先週トランプ氏に提案したもの。軍関係者によれば、国防総省は任務遂行のため特殊作戦部隊員を最大300人駐留させる計画を支持している。また国務省も同案を支持していると関係筋は話す。