英議会下院は22日、ボリス・ジョンソン首相が欧州連合(EU)と合意した離脱協定案を実施するための関連法案を大筋で承認した。延び延びになっているEU離脱にようやくゴールが見え始めた。ただ直後に実施された、今月中の法案成立に向けた審議短期化への是非を問う採決では否決という結果が出た。議員らは110ページの法案を検討し、修正箇所を判断する時間が必要だと主張している。10月31日までのEU離脱を目指すジョンソン氏に待ったがかかった格好だ。それでも離脱実施関連法案について議員らの基本合意を得られたことは、わずか3カ月でEUを再交渉に応じさせ、分断されている下院を説得するという、画期的な節目になった。