大きな病院の専門外来で
根気強く治療することを決意

「ふーっ」

 いろいろと調べてみて、やっかいな病気であることを知り、秀美さんはため息をついた。命に別状はないとはいえ、大変な病気だ。(こんな病気が存在することを、今まで知らなかったなんて)と、ほかの患者の人たちに謝りたい気持ちにもなった。

 ただ、諦める必要がないことも分かったので、表情はそれほど暗くない。

 まずは専門外来があり、かつ評判のいい民間病院を見つけたので行ってみることにした。骨や関節に痛みや腫れが起きた場合には、院内外のリウマチ医、整形外科医、放射線科医と放射線技師、皮膚科看護師による連携体制で診断と治療にあたってくれるというから安心だ。

 それにこの病気は、皮膚科の病気ではあるが、「病巣」は耳鼻咽喉科と歯科も関係しているし、場合によってはアレルギー科もかかわってくる。そういう意味では、院内連携で治療してもらえるよう、大きな病院にかかったほうがいいと考えた。

(まったくあのヤブ医者、諦めたほうがいいなんて、適当なこと言って。人ごとだと思って)

など、思い出し笑いならぬ「思い出し怒り」がこみあげてくることもあったが、掌蹠膿疱症の発症にはストレスの関与も大きいらしいので、極力、いいことしか考えない。ストレスは本当に、あらゆる病気のもとだ。

「先は長そうだけど、根気強く治そうよ」

 夫の敦さん(仮名・43歳)も、力強く励ましてくれた。

(医療ジャーナリスト 木原洋美)

◎参考サイト
掌蹠膿疱症ネット 
聖母病院 皮膚科 
東京医科大学病院 皮膚科学分野 乾癬・掌蹠膿疱症専門外来 
医療NEWS 
皮膚科落穂拾い(皮膚科医の個人ブログ) 
日本病巣疾患研究会 
メディカルノート 掌蹠膿疱症