ハイテク産業全体の減速が迫っているとしても、米マイクロソフト自体はそうした見方をしていない。世界最大のソフトウエア企業である同社が完璧なビジョンを持っているからではない。その社歴を見ても、そうではないことが示されている。現在のマイクロソフトは、新旧のテクノロジーを独特なバランスで併せ持ち、スプレッドシートのプログラムやそれを作動させるクラウドサービスに加え、企業用タブレット型端末やノートパソコンを販売している。このため、法人向けテクノロジー市場の健全性に関しては、他のハイテク大手と比べ最も広い視野を持つ企業のうちに入るかもしれない。例えばグーグルやフェイスブックは、依然として売り上げの大部分を広告で稼いでいる。