【ニューヨーク】米大統領選挙で大きな影響力を発揮してきたウォール街の民主党支持者らの間で、党候補指名争いで先頭集団に躍り出たエリザベス・ウォーレン上院議員への警戒感が広がっている。金融規制の強化や富裕層増税などを掲げるウォーレン氏の躍進に、会社の会議や社交場、業界イベントで懸念の声が高まっている。  ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は今回、銀行関係者や弁護士など、民主党を支持する数十人のニューヨーク金融業界関係者を取材。そこからはウォーレン氏に対する不安と無力感が色濃く浮かび上がってきた。