米大統領選挙で大きな影響力を発揮してきたウォール街の民主党支持者らの間で、党候補指名争いで先頭集団に躍り出たエリザベス・ウォーレン上院議員への警戒感が広がっている。金融規制の強化や富裕層増税などを掲げるウォーレン氏の躍進に、会社の会議や社交場、業界イベントで懸念の声が高まっている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は今回、銀行関係者や弁護士など、民主党を支持する数十人のニューヨーク金融業界関係者を取材。そこからはウォーレン氏に対する不安と無力感が色濃く浮かび上がってきた。米監視団体「責任ある政治センター(CRP)」によると、2020年大統領選に向けた民主党候補指名争いで、同業界関係者は9月末までに、ウォーレン氏のライバル候補らに500万ドル(約5億4300万円)以上を献金した。ただ、まだ本命候補を絞り切れていないようだ。
ウォーレン氏躍進を案じる米金融界、無力感も
大統領選、民主ライバル候補らに500万ドル献金
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