マンションの修繕費用や車の購入など
臨時の出費も十分に賄える

 ご相談には、今の生活を続けながら、タワーマンションに住み続けられるかどうか不安に思われているとも書かれています。「現在は修繕積立金が安く、大規模修繕の際に一時金の徴収があるかもしれません。それに耐えられるか」など心配されていますが、先の試算では緩めに家計管理をしても2000万円前後が残ると推測されるのですから、大規模修繕の一時金および毎月の修繕積立金が増えたとしても十分カバーできるでしょう。

 また、駐車場を借りられていることから、車を保有されているはずです。子どもが生まれると大きめの車に買い替える、また車の買い替えを数回行うこともありえます。その資金にもあてられるでしょう。

 万が一、金融資産が予定していた金額ほど準備できなかったとしても、ご夫婦の退職金4000万円、一時払いの米ドル建て終身保険の解約返戻金2140万円(記載のある30年後)があります。これらの資金でライフイベント資金や修繕積立金などは賄うことができるはずです。堅実に過ごせばご夫婦の老後資金も相応の資金が準備できるはずですから、過度な心配をする必要はありません。

 最後に投資を始めたほうがよいかとのご質問に関してですが、これからしっかり貯蓄ができるという前提に立てば、節税を兼ねて「iDeCo(個人型確定拠出年金)」あるいは「つみたてNISA」を始められてもよいでしょう。

 また、住宅ローンはFさんが73歳になるまで支払う必要があるので、2人目の子どもが小学校に上がった以降は、家計とライフイベントを見据えながら繰り上げ返済を行うことをおすすめします。

(ファイナンシャルプランナー 深野康彦)