ツイッター決算にみる不安の種:逃げ出す広告主Photo:Reuters

――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 「ツイッター界」にはユーザーが押し寄せているようだが、広告主は逃げ出しているかもしれない。

 こうした逆の流れを背景に、ツイッターが24日発表した7-9月期(第3四半期)決算は期待外れに終わった。売上高は会社予想と一致したものの、市場の予想は大きく下回った。とりわけ広告収入が肩すかしだった。RBCによると、ツイッターは過去21四半期のうち17四半期で売上高が自社予想を上回っており、今回も期待値が高くなっていた。

 ツイッターは売上高が市場予想を下回ったことについて、前年の比較値が高水準だったうえ、広告の狙いを定めたり広告主とデータを共有したりする機能にシステム障害が出たことを理由に挙げた。収益化が可能なデイリーアクティブユーザー(DAU)数が前年同期比17%増と、今年最大の伸びとなったことを踏まえれば、予想に届かなかったのはなおさら懸念される。根強い逆風が年末まで売上高を圧迫する可能性があると同社は指摘している。

 これらは業績に手ひどい影響を与えた。営業利益が自社とアナリストの予想を共に下回る4400万ドル(約48億円)にとどまり落胆を誘ったことについては、さえない売上高が原因と説明。10-12月期には1億3000万~1億7000万ドルになるとの予想を示したが、これはアナリスト予想中央値を28%下回る水準だ。7-9月期の支出に大きな変化はなかったにもかかわらず、経費総額は前年同期比17%増加し、前期比でもわずかに増えた。

 ツイッターは以前からプラットフォームの健全性を高めるための投資を行っており、この先一段と取り組みを強化するかもしれない。同社のポリシー担当トップを務めるビジャヤ・ガッデ氏は、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が主催した今週のテクノロジー会合で、真実を伝える取り組みとして、プラットフォーム上の誤情報監視に注力すると述べた。これは来年の米大統領選を前に重要な課題となる。

 アナリストの間では、大統領選はツイッターにユーザーと広告主を呼び込むとみられているが、フェイスブックの状況は、政治イベントが追い風よりも頭痛の種になり得ることを示している。ツイッターのジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)は4-6月期決算発表後の電話会見で、選挙戦は機会ばかりでなく、「多くの課題」ももたらすとの認識を示していた。

 売上高の伸びが鈍化する中、低迷している広告販売の押し上げを狙うとすれば、ツイッターはそうした危険性をもてあそぶことになりかねない。調査会社イーマーケターは、今年の米ソーシャルメディアの広告支出に占めるツイッター割合はわずか4%強にとどまり、2018年から低下すると予想している。一方、RBCによる先日の広告調査によると、ツイッターにオンラインマーケティング予算の2割超を投じているマーケターの割合は過去最低に落ち込んだ。

 ツイッターは真実によって解放されると本当に信じているかもしれないが、利益を考える必要もある。7-9月期決算によって、その重圧は一段と高まった。

(The Wall Street Journal/Laura Forman)