英国の欧州連合(EU)離脱の見通しが晴れるのを待ち構えている投資家は、待つのをやめた方がいいだろう。EU当局者は25日、英国にいつまでEU離脱(ブレグジット)期限の延期を認めるかについての判断を来週に持ち越した。以前から主要な問題となっているのは、確固とした期限がなければ、英議員らには党の方針を超えて妥協を目指す動機もなくなるということだ。ボリス・ジョンソン首相は賛否両論の戦術を用いて、テリーザ・メイ前首相の退任劇を引き起こしたこの果てなき延期のサイクルを断ち切ろうとしている。だが、議員らの意趣返しが待っていた。議会は先週、政府がEUと合意した協定案を巡る重要な採決を前に修正案を提出し、採決が持ち越しとなった。