ケンタッキーフライドチキン(KFC)のトレードマークである紅白のバケツ(バーレル)は、1957年に誕生した。この年、あるフランチャイズ加盟店が、チキン14ピースとロールパン、 グレービーソースを安くて頑丈な容器に詰め込んだ。この完全なミールセットは、KFCを米最大級のファストフードチェーンにするのに寄与した。しかし今、このバケツはKFCの最大の障害の一つにもなっている。ファストフード業界では、フライドチキンがブームになっており、インフレに疲れた消費者がレストランでの食事を控える中で成長をもたらしている。だが、顧客はドラムスティックや胸肉、もも肉を避け、代わりにサンドイッチやテンダー(ささみ)に手を伸ばしている。そのため、「チックフィレイ」「デイブズ・ホット・チキン」「レイジング・ケインズ」は業界で最も急成長しているブランドになった。
KFCが奮起 「フライドチキン」の王座奪還へ
サンドイッチなどに消費者が流れ、米国内の売り上げ減少
特集
あなたにおすすめ






