データ分析の米パランティア・テクノロジーズが元従業員2人を提訴した。競合する人工知能(AI)企業を支援しようと、長期にわたり欺瞞(ぎまん)や情報窃取に関与したとしている。パランティアはニューヨーク州南部地区の連邦地裁に提出した30日付の訴状で、元従業員のラダ・ジャイン氏とジョアンナ・コーエン氏が退職後にパランティアの「模倣」企業パーセプタに関与したのは競業避止契約違反に当たると主張。パーセプタにはベンチャーキャピタル(VC)のゼネラル・カタリストが出資している。パランティアはさらに、コーエン氏が退職する前に極秘文書一式を盗んだとしている。2人はパランティア在職中、同社の「虎の子」ともいえるソースコードや社内プラットフォーム、顧客ワークフローなどにアクセスできた。こうした情報は2人が署名した競業避止契約と機密保持契約によって保護されていた。