女性30代~40代で、多くの人が経験する「今まで似合っていたものが似合わなくなる問題」。カジュアルな服を着るとパジャマに見えたり、スーツやワンピを着ると参観日のお母さんに見えたりして、なんだかちぐはぐな感じに…。

 実はそれ、服のせいではなく、髪型とメイクを若い頃から更新していないからかもしれません。

 3ヵ月待ちの、マンツーマン美容コーチング+ヘアメイクレッスン「ビューティチェンジ」で1000人の女性の変身をお手伝いしてきた姉妹ユニットの姉・山口直美さん(ヘアメイクアップアーティスト)と妹のeriさん(メンタルコーチ)の初の著書「激変!ビフォア・アフター-今のあなたを最も美しく魅せるヘアとメイクの法則」から、大人女性を激変させる、目からウロコの髪型とメイクの法則をご紹介します。

前髪のデザインに関して重要なのはおでこの形状

【大人の激変ヘアメイク】前髪があったほうが似合う人、ないほうが似合う人の違いは左:自分メイクのビフォアー 右:アフター。おでこに丸みのある人は、大人のオンザ眉毛が似合う。また、外国人風の彫りの深い骨格の人は顔に影を作らないメイクが大事。くわしくは本書

 ヘアスタイルにおいて前髪の有無は、かなり大きなウェイトを占めます。前髪のデザインに関して重要なのは、おでこの形状です。

 おでこの形状は大きく分けて2タイプあり、“広くて丸いタイプ”と“狭くて平たいタイプ”です。前者は、前髪がちゃんとおでこのカーブに沿うので、おさまりがよく前髪のある髪型が似合いやすいです。例えば女優の安田成美さんのような大人のショートバングは、おでこに丸みがある人にしか向かないデザイン。できる人はぜひトライしてみてほしいですね。

 ただ、おでこが広くて丸い人の中には、同時に丸顔コンプレックスを抱えている人もチラホラいます。その場合は、前髪をラウンドしてカットすると顔の丸さを強調してしまうので、毛量調節をして透け感を作る、斜めに流すなどの工夫が必要です。

 一方、おでこが狭くて平たいタイプには、あまり前髪をおすすめしません。というのは、前髪を作ってもおでこに沿わないため立って浮いてしまい、扱いが難しいのです。潔く前髪をあきらめておでこを出すか、長めの前髪にして流す方が違和感がないと思います。

 とは言え、おでこが狭くて平たくても、どうしても前髪を作りたい場合は、前髪だけにパーマをかけると多少扱いやすくなります。あるいは、頭頂部の深いところから髪をとった厚めの前髪。ただしおでこが狭いぶん、すぐ伸びて目にかかりうっとうしくなるので、前髪の賞味期限が短いのも事実です。

  前髪には流行があります。数年前までは厚くとった重めが主流でしたが、今は肌感が見える透けバングが人気。とはいえ大人の女性は、“今っぽさ”をそこそこ意識しつつも、そんなに流行を追いかける必要はないと思います。骨格に合う前髪デザインを知りつつ、臨機応変にトレンドを加えていけるとよいですね。