著書累計200万部突破! 「人生100年時代」といわれる今、テレビ、新聞、雑誌で話題沸騰の「きくち体操」入魂の書! 『おしりが上がる驚異のきくち体操』の著者である菊池和子先生(現在85歳)が、50年以上の「きくち体操」の歴史のなかで、のべ100万人以上のおしりを触ってたどり着いた、超・健康の極意をお伝えします。

おしりが上がれば、自然とお腹も凹み、姿勢がよくなります。見た目も若く健康的になり、肩・腰・ひざの痛みも消えて、尿トラブルも解消します。健康寿命も延び、認知症も予防できます。

この連載では、「おしりが上がるきくち体操」の実践方法を、基本から紹介していきます。他の体操とは考え方がまるで違い、動く前に意識を変えていただく必要があるため、体操の前にお伝えしたいお話からゆっくり始めていきます。また、85歳にして驚きの若さをキープする菊池和子先生の意外な習慣などについてもご紹介していきます。

年齢を重ねると体の悩みは尽きません。でも大丈夫、あきらめないでください。痛いところや動かないところがあっても誰でもできる方法で、脳と体をよみがえらせていただきたいと思います。

体力づくりを目的に始めたら、皮膚炎が完治してびっくり!Photo: Adobe Stock

第11回から第14回の4回通して、きくち体操を実践している人の体験談をお送りします。

安藤多恵さん33歳
きくち体操歴4年

もともと体が弱く、運動が苦手。幼少のころからアトピーにも悩まされ、大人になってからは手湿疹が悪化。料理をしようと食材を触るとかゆくなるし、掃除をしようと雑巾をしぼってもかゆくなる。洗濯物も刺激に、と、日常生活で手を使うことがどんどん苦痛に。手にはいつも水泡ができ、それがつぶれてがさがさになり、ひび割れている状態でした。

皮膚科の薬も効かず、夜は保冷剤でかゆみを鎮め、やっと寝ていました。あるとき菊池先生に「かゆくてたまらないんです」と打ち明けたら、「まだ動き足りないのかもしれないね。おなかのあたりが流れてないよ。おしりを意識するといいわ」と。「えーそうかな?」と思いつつ、教室に通っていました。

そして1年半くらい経ったころ、ふと、手のことを忘れている自分に気づいたんです。いつの間にかかゆみがなくなり、つるつるの手に。あれほど何をやってもかゆくて、綿手袋とゴム手袋を重ねて家事をしていたのが信じられないくらい。まさか体操で皮膚炎が治るなんて。本当に驚いています。

体力づくりを目的に始めたら、皮膚炎が完治してびっくり!
菊池和子(きくち・かずこ)
1934年生まれ。日本女子体育短期大学卒業。体育教師を経て「きくち体操」を創始。川崎本部のほか、東京、神奈川などの教室、カルチャースクールなどで指導を行う。心と体、脳とのつながりに着目した“いのちの体操”は、性別・年齢を問わず多くの支持を得ており、全国で講演多数。著書に、『指の魔法 奇跡のきくち体操』(集英社インターナショナル)、『はじめての「きくち体操」』(講談社+α新書)、『あぶら身がすっきり取れるきくち体操』(KADOKAWA)、『寝たままできる! 体がよみがえる!! きくち体操』(宝島社)など多数。