著書累計200万部突破! 「人生100年時代」といわれる今、テレビ、新聞、雑誌で話題沸騰の「きくち体操」入魂の書! 『おしりが上がる驚異のきくち体操』の著者である菊池和子先生(現在85歳)が、50年以上の「きくち体操」の歴史のなかで、のべ100万人以上のおしりを触ってたどり着いた、超・健康の極意をお伝えします。

おしりが上がれば、自然とお腹も凹み、姿勢がよくなります。見た目も若く健康的になり、肩・腰・ひざの痛みも消えて、尿トラブルも解消します。健康寿命も延び、認知症も予防できます。

この連載では、「おしりが上がるきくち体操」の実践方法を、基本から紹介していきます。他の体操とは考え方がまるで違い、動く前に意識を変えていただく必要があるため、体操の前にお伝えしたいお話からゆっくり始めていきます。また、85歳にして驚きの若さをキープする菊池和子先生の意外な習慣などについてもご紹介していきます。

年齢を重ねると体の悩みは尽きません。でも大丈夫、あきらめないでください。痛いところや動かないところがあっても誰でもできる方法で、脳と体をよみがえらせていただきたいと思います。

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卓球が強くなったのはおしりのおかげ

当時の卓球は今と全然違って、フォアハンドの選手は、球がどこへ来たって必ずフォアハンドで返し、バックハンドを使うことはなかったんです。ですから、フットワークを使って前後左右に少しでも速く、遠くへ動かないと勝てませんでした。そのために、いつでもつま先に重心を置いて足を開いて構えて立ち、反射的にパッとすぐ動けるよう訓練しました。

この体勢や動きも、おしりをよく使う動きですね。おしりのおかげか、女学校時代は県の代表選手として、国体に出場することもできました。

ダンスでもおしりが役立った!

大学では、卓球と同時にモダンダンスもやっていました

ダンスでは、左右のおしりがきゅっとまとまっていないと美しく見えません。皆さんも鏡を見ながらやってみてください。おしりを寄せずに振り返ったときと、おしりを寄せて振り返ったとき。肩から腰、ワキからおしりのラインがまったく違ってきます。腕を上げるポーズだって、ただ上げるのと、おしりから上げるのでは全然違うのですよ。

おしりを使うと、重心がうんと上にいくので、どこから見ても美しくなるのです。踊りこそ、おしりが肝心だと思います。

体の仕組みを知れば知るほどおしりが大事だった

こうして振り返ってみると、下駄での通学にしろ、卓球にしろ、踊りにしろ、無意識のうちにおしりを鍛える行動を、ずっとしてきたのかもしれません。

体操教室を始めたころは、おしりがそんなに大事とはまだ気づいておらず、「指は大事よ!」と言って指導していました。立つときもふんばるときも、ひざを曲げて支えるときも、何をするにも足の5本指をしっかり使って地面をつかむことが基本になります。ですが、やってみると、そうやって足の指に力を入れるときは必ず、おしりの筋肉も使っているのです。

「おしりとお腹はきょうだいよ」と言って指導をすることもあります。お腹をぐっと引っ込めてすっと立とうとすると、必ずおしりにも力が入りますよね?

土を耕して、下駄や草履で過ごしていたころの日本人はみな、背は小さく足は短いけれど、強靭な下半身を持っていました。それが靴の生活になって足指を使えない人が増え、おしりも弱ってきてしまいました。

でも、病気をしない、強く美しい体を持つには、もういちど、おしりに力を取り戻すことが必要なのだと思います。

菊池和子(きくち・かずこ)
1934年生まれ。日本女子体育短期大学卒業。体育教師を経て「きくち体操」を創始。川崎本部のほか、東京、神奈川などの教室、カルチャースクールなどで指導を行う。心と体、脳とのつながりに着目した“いのちの体操”は、性別・年齢を問わず多くの支持を得ており、全国で講演多数。著書に、『指の魔法 奇跡のきくち体操』(集英社インターナショナル)、『はじめての「きくち体操」』(講談社+α新書)、『あぶら身がすっきり取れるきくち体操』(KADOKAWA)、『寝たままできる! 体がよみがえる!! きくち体操』(宝島社)など多数。